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自分で選び歩んできた道じゃないか。

初期化しても直らない、WH-1000XM4の異音の直し方

2,3年使ってるWH-1000XM4がノイキャン時にポコポコ水の中に潜った時のような変な異音や、風切り音のようなキーーーーン!!!という聞いていられないでかい異音がするようになりました。
初期化、最適化をしても全く直らなかったので、ネットで調べて自己流でやってみたら直りました。同じような症状に悩んでる方がいたら少しでも参考になれば幸いです。

ノイキャン時しか異音が発生しないのでマイク付近の汚れによる異常とみなした作業です。基盤が壊れてたらそもそもアウトなので修理出すしかないですが、これで直ればラッキーぐらいのノリでやっています。

分解作業が入るので全て自己責任でお願いします。

私は下記の方を参考にしただけですので、まずはそちらを見るだけで大体のイメージがつかめます。私の場合は半田ごてを使用していないのと、2個追加でマイクを洗浄しています。

sat03.hatenablog.com

用意するもの



・精製水
・無水エタノール
・小さな容器
・精密ドライバー
・ピンセット
・綿棒
・ウエス

Amazonでも買えますが、精製水・無水エタノールは薬局でも買えました。

尚、精製水は工業用と医療用とあるみたいなんですが、薬局で買えるのは医療用で、工業用よりろ過しているらしいので医療用でも大丈夫かと思います。というか自分は大丈夫でした。精製水・無水エタノールは合わせて1600円程でした。

やってから気づきましたが、基盤周りに触れる作業もありますので静電気に気をつけてください。静電気対策の手袋のようなものがあればベストですが、手を机や壁に触れてから作業するだけでも簡易的な静電気対策にはなります。

 

修理作業スタート

電源OFFを確認して、イヤーパッドを外します。
まずは右側からやっていきます。

ほんとはヘッドホンのイヤーパッドを替える為の道具があるっぽいのですが、もってないのでピンセットを隙間にツッコみ内側から上に向けて開けます。
ツマミのような部分で繋がってるだけなので、ちょっと力を入れると開きました。

 

今回はやりませんが、汚れが酷かったら中のフィルターとイヤーパッドを中性洗剤とお水で洗ったあとしっかりゆすぎ洗いをし、半日から1日程、日陰で水分がなくなるまで乾かします。左側と右側両方一緒にやるのをおすすめします。

フィルターの下はこんな感じ。真ん中の白い導線に繋がってるところにマイクがついているようです。

ゴムで出来てるカバーがマイクについているので導線を誤って断線しないように力加減に気を付けて外します。

マイクの収音部分にフィルターがついているので、こちらをピンセットで剥がします。

接着剤のようなものでついているのですが、外音コントロール時にここに汚れがついているせいで不具合が出てくるのではないかと。

フィルター外しました。

精製水をキャップに入れます。

導線つけたまま精製水に入れて揺らして洗います。2,3回新しい精製水にかえて繰り返し洗いました。水道水だと壊れてしまうかもしれないので必ず精製水で。

 

次は無水エタノールをキャップの中に溜めて、こちらにマイクをつっこみます。

精製水で汚れを洗い流し、無水エタノールで水分を気化させるイメージ。

マイクについていた黒い小さなフィルターも精製水とエタノールで洗いました。接着剤も取れてしまいますが、そのままセットしました。もし接着剤で着けなおす場合はマイクの穴の部分につかないよう気を付けてください。

 

マイクの部分にカバーをつけて元に戻し、無水エタノールをつけた綿棒で中を軽く掃除。

 

これで終わり・・ではなく、次は目に見えるネジすべて外します。13本。

ネジは2種類で、シルバーと黒で分かれてます。

 

ネジを舐めないように、サイズのあったプラスのドライバーで7割押す力、3割回す力の配分で回していきます。これは締める時も同様です。

シルバーのネジの穴の位置には矢印が書いてあるので分かりやすいです。

全てのネジを取り終わったらヘッドホンを反対側にひっくりかえし、軽くピンセットを差し込んで上方向に開けますが、ケーブルが繋がっているので少しの隙間が出来る程度に慎重に開けてください。

白いケーブルを破損させないように注意。

蓋を開けます。右側にはバッテリーがついているっぽいですね。

ピンセットで指しているところにマイクがついていますので、こちらも同じように清掃していきます。

 

導線が外れないように取り出します。

マイクをひっくりかえし、導線が繋がっている部分を見ながら慎重にカバーを外します。

同じようにマイクに黒いフィルターがついているのでピンセットで剥がし、新しい精製水、無水エタノールで洗浄していきます。

精製水

無水エタノール

 

中の基盤周りやヘッドフォンの穴の部分も無水エタノールのついた綿棒で軽く清掃し、組み立てなおします。

 

WH-1000 XM4は計4つのマイクがついています。基本的に左側も同じ構造なので省略しますが、同じように左側のヘッドホンについている2つのマイクを清掃してください。

今まで初期化、最適化していたのはフィルターやマイクに汚れがついた状態での最適化だったので、綺麗にした後は再度ソニーのスマホアプリHeadphonesで初期化、最適化を行ってください。

私のヘッドホンはこれでノイキャン時も異音がなくなり、音がよくなりました。
必ず直るという保証はもちろん出来ませんので、自己責任の範囲で行ってください。